第１回 武道ワールド・セミナー
日 時：平成29年3月31日（金） 9：00
場 所：筑波大学体育系棟 B510
武道は、本来戦いの術であったものが、日本の長い歴史の中で様々な文化と交流をもちつつ、自己陶冶を目指した教育的要素をも持ち合わせる日本固有の運動文化へと発展したものである。また、運動形態そのものも、日本独自の価値観が介入し、他のスポーツにおける技術とは一線を画する。このことを我々は身をもって体認しているが、海外の目からは非常に不思議なものとして映っており、それだけに興味がもたれ、武道を通して日本文化の粋を知ろうとする学術的な潮流もある。こういった世界的動向の中で、武道は日本人がリーダーシップをとっていける数少ない領域である。しかし、発信元の我々が真に自国の文化財である武道を理解しているかというと不十分であると言わざるをえない。国際的視野から武道学研究をジャパノロジーの一環としてとらえ、学際的かつ継続的な徹底討論により、我々自身の学術的なレベルをあげていこうというのが、本セミナーの趣旨である。
プログラム
武道ワールドプロジェクトについて 酒井利信（筑波大学）
近現代剣道における精神性に関する研究 乗田美紀（筑波大学体育専門学群）
空手道の教育的特性と試合化に関する研究 キム・ユリヤ（筑波大学大学院)
近代日本における武道の娯楽性 ―青年団を中心に― 吉本陽亮（天理大学大学院）
剣術流派における形の伝承に関する一考察
―直心影流の分派間の比較を通して－ 軽米克尊（天理大学）
連絡先：酒井利信 sakai.toshinobu.gp@u.tsukuba.ac.jp
参加者
酒井利信，大石純子，有田祐二，斎藤実，小澤聡，軽米克尊，村上雷多，川井良介，吉本陽亮，大野達哉，キム・ユリヤ，乗田美紀，阿部智美，田嶋結
