Budo World

戦後の武道

 日本は昭和16年(1941)から太平洋戦争に突入し、昭和20年(1945)敗戦により終戦をむかえる。その後、昭和27年(1952)まで、アメリカを中心とする連合国軍により占領下におかれる。  軍事色を一掃するということ…

大日本武徳会

 明治28年(1895)に武道の統括団体として大日本武徳会が創設される。  大日本武徳会は、武道の奨励・普及・指導・大会の開催・武道家の表彰などの事業を行った。明治32年(1899)には平安神宮境内に武徳殿が完成。明治3…

撃剣興行

 明治維新以後の武芸の危機を救おうと、元講武所の剣術師範であった榊原鍵吉という人物がユニークな発想をする。剣術を興行として行おうというのである。  剣士に勝敗を競い合わせ、これにお客を集めて見物させ木戸銭を取ろうというの…

講武所

 江戸時代、徳川幕府は例外を除いて外国との交流を絶っていた。内戦もほとんどなく平和な時代が260年以上も続いた。そのことによって武芸は文化として成熟し、人間形成としての意味も含むようになり、また競技としても行われるように…

しない打ち込み剣術

 近世中期までの剣術は、形による約束稽古であった。しかしこれがまさしく形だけのものになり、実戦性、実用性から遠ざかっていくのは自然の成り行きである。  当然のことながら志を高く持った人々はこれに疑問を感じていた。そこで登…