Budo World

大日本武徳会

 明治28年(1895)に武道の統括団体として大日本武徳会が創設される。  大日本武徳会は、武道の奨励・普及・指導・大会の開催・武道家の表彰などの事業を行った。明治32年(1899)には平安神宮境内に武徳殿が完成。明治3…

撃剣興行

 明治維新以後の武芸の危機を救おうと、元講武所の剣術師範であった榊原鍵吉という人物がユニークな発想をする。剣術を興行として行おうというのである。  剣士に勝敗を競い合わせ、これにお客を集めて見物させ木戸銭を取ろうというの…

講武所

 江戸時代、徳川幕府は例外を除いて外国との交流を絶っていた。内戦もほとんどなく平和な時代が260年以上も続いた。そのことによって武芸は文化として成熟し、人間形成としての意味も含むようになり、また競技としても行われるように…

しない打ち込み剣術

 近世中期までの剣術は、形による約束稽古であった。しかしこれがまさしく形だけのものになり、実戦性、実用性から遠ざかっていくのは自然の成り行きである。  当然のことながら志を高く持った人々はこれに疑問を感じていた。そこで登…

流派の成立

 武技に秀でた天才的人物が登場すると、その技術を教わろうとして必然的にその周囲に人が集まる。  武術には一つの大きな特徴がある。それは徹底した秘密主義をしいていたということである。自分の獲得した極意をめったには教えない。…