嘉納治五郎(講道館柔道) 万延元年(1860)-昭和13年(1938) 嘉納治五郎は幕末から明治、大正、昭和初期にかけて活躍した人である。嘉納は身体虚弱(成人時:158㎝、58㎏)を克服するために柔術に取り組み、やがて…
塚原卜伝
塚原卜伝(新当流) 延徳元年(1489)-元亀2年(1571) 塚原卜伝は、伝説によれば、17歳のときに京の清水寺ではじめて真剣勝負をして以来、真剣での試合が19度、戦場に出たことが37度あり、木刀を使っての試合にいた…
宮本武蔵
宮本武蔵(二天一流) 天正12年(1584)/天正10年(1582)-正保2年(1645) 宮本武蔵は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した、無敵の剣豪である。二刀を携えて戦ういわゆる二刀流を確立し、多くの実戦…
打突部位
長尾 進(明治大学) 月刊『剣道日本』2010年8月号掲載、「常識にクエスチョン」シリーズ所収 『剣道日本』誌の許可を得てここに転載します なぜ、打突部位は面、小手、胴、突の4箇所なのでしょうか? 現代の剣道での「打…
武道史の鳥瞰図
▶️武道史の鳥瞰図(pdf) history_j_210
武道とは
武道とは、自らの身を守り敵を倒すための技術に由来し、日本における伝統を有しつつその歴史の中で培ってきた文化性を内在しながら、現代日本においては人間形成を目的とした戦技的な運動文化のことを言う。 武道とは何かということ…
戦後の武道
日本は昭和16年(1941)から太平洋戦争に突入し、昭和20年(1945)敗戦により終戦をむかえる。その後、昭和27年(1952)まで、アメリカを中心とする連合国軍により占領下におかれる。 軍事色を一掃するということ…
大日本武徳会
明治28年(1895)に武道の統括団体として大日本武徳会が創設される。 大日本武徳会は、武道の奨励・普及・指導・大会の開催・武道家の表彰などの事業を行った。明治32年(1899)には平安神宮境内に武徳殿が完成。明治3…
嘉納治五郎による講道館柔道の創始
中世の武は弓が主導し、近世の武は剣が主導したが、明治維新以後の近・現代の武を主導してきたのは良くも悪くも柔道であるといってよい。 そしてキーパーソンとなるのが嘉納治五郎である。嘉納治五郎とは近世までの柔術を、近代日本…
撃剣興行
明治維新以後の武芸の危機を救おうと、元講武所の剣術師範であった榊原鍵吉という人物がユニークな発想をする。剣術を興行として行おうというのである。 剣士に勝敗を競い合わせ、これにお客を集めて見物させ木戸銭を取ろうというの…