武道学の原点 - 中林信二先生の武道論① 武道が学問の対象となり本格的に研究されるようになって半世紀を経ようとしているが、その草創期において重要な役割を果たしたのが中林信二先生である。志半ばで若くしてお亡くなりになられた…
直心影流に関する研究 軽米克尊(天理大学)
武道研究最前線シリーズ④ 直心影流に関する研究 軽米 克尊(天理大学) 本研究の目的は、近世中期に興った剣術流派である直心影流の伝承の様相を解明することである。上記の目的を達成するために、①「成立過程」(直心影流がどの…
剣道の正面打撃動作に関する研究 ―腰の移動に着目して― 大野達哉(順天堂大学)
武道研究最前線シリーズ③ 剣道の正面打撃動作に関する研究 ―腰の移動に着目して― 大野 達哉(順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科)・中村 充(順天堂大学大学院)・中野 雅貴(順天堂大学)・廣瀬 伸良(順天堂大学大学院…
武道史における神授の思想について 酒井利信(筑波大学)
武道研究最前線シリーズ② 武道史における神授の思想について 酒井 利信(筑波大学) 武道学における思想研究において、心身関係論に関する研究が多くなされてきたが、これらの先行研究では近世武芸の心身関係論には禅の影響が…
剣道競技者の脳内情報処理過程に関する研究 川井良介(日本大学)
武道研究最前線シリーズ① 剣道競技者の脳内情報処理過程に関する研究:剣道を模したS1-S2選択反応課題時のP300に着目して 川井 良介(筑波大学大学院)・香田 郡秀(筑波大学)・鍋山 隆弘(筑波大学)・有田 祐二(筑波…
切り返し
長尾 進(明治大学) 月刊『剣道日本』2011年1月号掲載、「常識にクエスチョン」シリーズ所収『剣道日本』誌の許可を得てここに転載します 切り返しはいつ頃からするようになったのでしょうか? なぜ、「前四本、後五本」なの…
蹲踞(そんきょ)
長尾 進(明治大学)月刊『剣道日本』2010年7月号掲載、「常識にクエスチョン」シリーズ所収。 『剣道日本』誌の許可を得てここに転載します) 剣道では、なぜ蹲踞をするのでしょうか 剣道では、試合や立会の前後の礼におい…
剣道技術の成り立ち
長尾 進(明治大学) 「踏み込み足」の形成過程 剣道という身体運動文化の中核を成すものは、何といっても「有効打突」(一本)であると思います。現行の試合・審判規則における有効打突は、「充実した気勢、適正な姿勢をもって、…
刀剣の思想
酒井 利信(筑波大学) プロローグ1—「剣」「道」の文化性 1.「剣」の「道」 「剣」の「道」と書いて「剣道」という。 ここに剣道の意味深さがあるように思われます。 今日、日本中どこでも、さらに世界各地で、実に多くの…