戦後、剣道は競技として飛躍的に発展してきた。試合での勝利を目指して努力する姿は尊いものであり、そうした面が剣道の普及•発展に貢献してきたことは確かである。一方、剣道を「文化」として捉えた場合、形(日本剣道形など)や日々の稽古の中にその価値を見出すことができる。本書では剣道の持つ文化としての多様な面を 、時代を追いながら 、わかりやすく紹介する 。剣道を愛 好する方には 、剣道を改めて見直すきっかけとして 、 剣道をあまりご存じない方には 、剣道という日本文 化の成り立ちを知るガイドとしてぜひご一読を 。
長尾 進『剣道文化誌』日本武道館
- 大保木輝雄『剣道その歴史と技法』日本武道館
- 第20回武道ワールド・セミナー